バンクーバーに秋の気配
二十四節気の第十三・立秋(8月7日)は、夏至と秋分の中間で、立秋から立冬(11月7日)の前日までが暦の上で秋になります。この立秋を境に残暑ということになりますね。日本では猛暑が続いていますが、夏の日差しが眩しい青田から、稲穂が黄金色に変わり始める季節でもあります。バンクーバーでは恒例の花火大会も開催され、まだまだ夏を満喫したいところですが、朝晩は徐々に肌寒くなる時期でしょうか。
お酒の『温度』
数回に分けて、『それぞれのお酒に合った美味しいお酒の飲み方』について、お話をしていきたいと思います。
まずお酒の楽しみ方は人によって違います。人それぞれ味覚も違えば、飲む時の体調によってもお酒の印象は変わってきます。
大切なのは日本酒を正しく知り、自分だけのお酒の楽しみ方を見つけていただくことだと思います。
そこで、そのヒント、今月はお酒の『温度』についてです。
日本酒はその温度変化に伴い、味が変わり、様々な楽しみ方ができます。一般にお酒の温度が低ければ低いほど、辛口に感じると同時に、お酒の旨味のインパクトは弱く感じられます。つまり、喉ごしが良く飲みやすくなります。
夏の暑い日は、原酒や生貯蔵酒を冷やして、オンザロックで飲むのが良いですね。逆にお酒の温度が高いと、旨味成分が出て、日本酒本来の特性が表れ、お酒の味を印象的に楽しむことができます。
- 普通酒: お好みで
- 本醸造酒/純米酒: 室温〜燗酒で
- 吟醸酒/純米吟醸酒: 冷やして
- 大吟醸酒/純米大吟醸酒: 冷やして
- 新酒/しぼりたて: 冷やして
- 生酒: 冷やして or ロックで
*お酒の特質、醸造方法や工程により変わりますので、各醸造メーカーのお薦めでお試しください。
冷酒なら5~10℃、室温は10~20℃、ぬる燗で25~35℃、熱燗は45~50℃くらいが適温でしょう。55℃以上になると、旨味成分が壊れてしまいますので、くれぐれも温めすぎない様に気をつけてください。ご自分の好みのお酒の温度を見つけて、ぜひお試しください。
では一献献上!
(一献献上はカナダ・バンクーバー情報誌Oops!うっぷすで連載中です。)