四季と食材

二十四節気で言えば、第二十一・大雪(12月7日)から1年で最も昼の時間が短い冬至(12月22日)の頃。師走に入り寒さも本格的になり、人々の暮らしも慌ただしさを増す頃でもあります。北米ではハロウィーンから感謝祭にかけて、カボチャを店先でよく見かけますが、日本でも昔から冬至にカボチャを食べる習慣があります。季節と食材は人々の生活に深く根ざしており、国を超えても季節でいただく食物が同じというのも、うなずける気がしますね。

酒フェスタ バンクーバー2017

BC州日本酒協会(SABC)主催、9月28日に開催された”Sake Fest Vancouver 2017” のご報告をさせていただきます。業界関係者164名、一般250名。合計414名にお越しをいただき大変盛況でした。ここで改めて厚く御礼を申し上げます。昨年より4社多い33社の酒蔵から104銘柄の日本酒が出展され、日本から20社を超える酒蔵から関係者がこのイベントのために来加いただきました。
  出展された日本酒の中で、清酒(にごり酒を除くすべての日本酒)が全体の75%を占めましたが、にごり酒・スパークリング・梅酒なども昨年より多く出展され、カナダの日本酒の需要に変化が見られました。特に若年層や女性の日本酒ファンが目立ち、日本酒への理解が全体的に増したことから、手頃な価格の日本酒から、多少価格が高くても美味しい日本酒を飲んでみたいという層が増えているのを実感しました。

以前『知産知消』という言葉を紹介しました。消費者が生産者と商品をよりよく知り、生産者はその市場でどのようにして商品が消費されるかをよく知った上でもの作りをするという意味ですが、我々日本酒を伝えていく者は、イベントを通じて、分かりやすく日本酒のことを伝えていくことを求められるんだと強く感じました。

では日本酒ファンの皆さんに一献献上!

(一献献上はカナダ・バンクーバー情報誌Oops!うっぷすで連載中です。)

sakeFest2017