準耐火構造(非耐力壁)間仕切壁60分 大臣認定取得
カナダMSL社の防音パネル・ソノパンと防音シート・リフレクソーを使用し、準耐火構造(非耐力壁)間仕切壁60分の国土交通省大臣認定を取得した構造について、2019年12月10日発行の日刊木材新聞に掲載されました。
2019年12月10日 日刊木材新聞 掲載記事
準耐火構造 60分認定
木製繊維防音パネル製造販売大手であるMSL社(カナダ・ケベック州)とMSL社製品のアジア市場向け販売窓口であるアクシスプランニング(同BC州、小西隆之社長)はこのほど、建築基準法に基づく、準耐火構造(非耐力壁)間仕切壁60分の国土交通省大臣認定を取得した。販売窓口のアクシスプランニングでは、併行してMSL社の各種防音製品日本での販売代理店網を整備しており、約5社が代理店として在庫販売を開始した。
同認定は、構造名が「人造鉱物繊維断熱材充てん/強化せっこうボード重・木質繊維板表張/強化せっこうボード重裏張/木製枠組造間仕切壁」。壁構造は強化石膏ボード12.5㍉厚×2、間柱(38×89㍉)、断熱材50㍉厚、MSL社のソノパン19㍉厚、強化石膏ボード12.5㍉厚、MSL社のリフレクソー1.7㍉厚、強化石膏ボード12.5㍉厚。
独自開発のくぼみが音や振動を抑制
防音パネルのソノパンは、製材工場や建築現場で発生した木質廃材やウッドチップを原材料とし、これを繊維状にした後、500度の高温乾燥工程を経て成形される。同製品で最も重要な点は、加工工程で原板表面に大きさや深さの異なる特殊なくぼみ(ディンプル)を入れることにより、製品比重に変化を付け、広範囲の周波数を吸収し、音や振動の伝達を抑制することだ。
ソノパン・ツーとリフレクソーで防音対策
防音メンブレンのリフレクソーは、リサイクルポリエステル100%の繊維布を金属製フィルムに張り付けた防音シートで、防音・遮音性能だけでなく、防湿・防臭・抗菌性能にも優れている。
壁、天井工事では通常ソノパンとリフレクソーをセットで使用する。
アクシスプランニングの小西社長は、「準耐火構造60分の国交省大臣認定を取得したことで、従来の防音性能を前面に出したマーケティングに加え、防・耐火性能を付加することで、より広範な木造住宅需要を取り込んでいきたい」と語る。
代理店網の整備進む
これまでは、アクシスプランニング日本事務所がMSLの製品を在庫販売してきたが、このほど丸嘉(京都府)、ビルドエボリューション(埼玉県)、東北木材(北海道)、ビルド・アップ(静岡県)が国内代理店となって在庫販売を始めた。需要家に、きめ細かい販売していく。
アクシスプランニングは来年の予定で、カナダでの防音性能に関するデータに加え、日本でも防音性能試験を実施して、さらに商品力を高めていく考えだ(2019年12月10日 日刊木材新聞 掲載記事より)
準耐火構造(非耐力壁)間仕切壁60分 大臣認定
「準耐火構造(非耐力)60分」
大臣認定認定番号:QF060NP-0063
構造名:人造鉱物繊維断熱材充てん/強化せっこうボード重・木質繊維板表張/強化せっこうボード重張/木製枠組造間仕切壁