6月・水無月(みなづき)
6月は旧暦で「水無月」と呼ばれ、「梅雨時なのに水がない?」と思われるかも分かりませんが、これは「水の月」を意味するのと「田に水を引く月」に由来するようです。日本ではそろそろ梅雨入りの季節ですが、5月から連日真夏日が観測されたりなど最近では日本の四季を感じがたくなっているようです。
「入梅」と「梅雨入り」
『入梅』は雑節のひとつで立春から数えて135日にあたる毎年6月10~11日頃を意味し、梅雨入りする目安として知られています。
6月11日が『梅酒の日』なのはご存知ですか?
6月上旬は梅酒に使用される青梅の収穫のピークを迎えるということで、梅酒の日が制定されたそうです。
古来より梅は家庭で保存食品や家庭薬として普及していましたが、梅酒はアルコールに漬ける時に使用する砂糖が貴重だったため、梅酒が一般家庭に普及したのは、明治から昭和にかけてになります。
「梅酒」の普及
梅酒にはクエン酸が含まれ、エネルギー代謝を活発にし、疲労回復、殺菌効果があることから下痢防止や食欲増進に良いと言われます。
ビタミンやミネラルが豊富な梅は、これからの厳しい季節の夏バテ予防や解消にもなります。梅酒は古来より薬膳酒として親しまれてきましたが、現代ではその飲みやすさもあり、女性を中心に広く普及してきました。業界調べによると、日本国内より海外での梅酒消費量が大きく伸びていると言われています。
そこで梅酒の楽しみ方を1つご紹介します。梅酒を小さなグラスでアペリティフとして、ストレートで少しずつ口に含んで味わって下さい。料理が運ばれるまでの時間を、仲間や家族と楽しんでみて下さい。
会話も弾み、食事が一層美味しくなるはずです。身体が食物を受け入れる準備をするだけでなく、”心のゆとり”にもつながるのではないでしょうか。ここバンクーバーでも多くの梅酒が楽しめるようになってきましたね。
では一献献上!
(一献献上はカナダ・バンクーバー情報誌Oops!うっぷすで連載中です。)