アクシス木材通信 <Vol. 01>
2016年7月に入り、第3四半期のSPFディメンションランバー Jグレード 2×4 – 2×12の供給が開始されました。ご承知の通り消費税増税問題、また中国、ブラジルをはじめとする新興国の経済の不調で、木材価格も停滞していたのが、ここに来て日本市場向けの Jグレードが 10~15 USドル(MFBM:ボードフィート単位)上昇に転じています。この要因は米国住宅市場の好調や円安・ドル高の為替市場の変動などの要因に後押しされる形になっているようです。
ご存じの通り米国住宅市場では、No2 & BTR等級が使用されており、この等級の価格が Jグレード価格と逆転してしまい、それに引っ張られる形でJグレード価格が一転上昇に転じたようです。米国住宅市場はここしばらくは好調で、来期まで続伸するトレンドです。またこれは通説ですが、大統領選挙がある年は木材市場が例年より上昇すると言われており、Jグレードに限らず、全ての樹種の輸入材については上昇トレンドの要因が多いと思われます。今年後期の早めの仕入れ計画をご検討されることをお薦めします。