デイリーコマーシャルニュースに掲載されました

カナダの建築業界の入札情報や業界の最新ニュースを提供する ConstructConnect Canada, Inc. が提供するメディア、Daily Commercial News にMSL社の防音製品(ソノパン)が取り上げられました。
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防音の難しさと重要性

カナダの建築規制法では、壁や床の透過損失(音が物質を通して反対側に聞こえる音)は、最低でもSTC50(100dbの音が壁や床を通って反対側に聞こえる時に50db削減されていないといけない)が義務付けられています。

またある自治体では、STC55(100dbの音が壁や床を通って反対側に聞こえる時に、55db削減され、実際に聞こえる音は45dbということ) を推奨している地区もあるようです。

ここで注目すべき点は、聞こえるデシベルのレベルを510削減すること、つまりSTCのレベルを5や10に上げることは、防音を倍増すること以上の意味があるというのが、専門家の意見です。

ぜひこの機会に皆さんも防音の必要性・重要性を考えてみませんか?

Seeking the sound of silence

 – 沈黙の音を探し求めて – 

壁や床を伝わる音は、一軒家やマンション住人からの苦情の一般的な原因です。戸建住宅の場合の問題点は、例えばホームシアターからの発生する音を、寝室やリビングから隔離することがあげられます。

集合住宅では、住民のプライバシーとライフスタイルの違いにより、騒音問題は場合により訴訟にさえ発展することがあります。

近年のインテリアのトレンド、硬い床やミニマリストの傾向が、音を反射(反響)する環境を作り出し、そのことがさらに住居者に騒音問題への不満を引き起こしています。

建物の音伝達の問題は、その建物の建設や改修の前に対策を立てる必要があります。実際カナダの建築規制法では、壁や床の透過損失(音が物質を通して反対側に聞こえる音)は、最低でもSTC50(100dbの音が壁や床を通って反対側に聞こえる時に50db削減されていないといけない)の評価が義務付けられています。またある一部の州や自治体では、STC55を推奨しています。(100dbの音が壁や床を通って反対側に聞こえる時に、55db削減され、実際に聞こえる音は45dbということ)

多くの建築業者にとっての問題は、壁や天井の構造が建築規制法のSTCの要件を満たしておらず、その結果、壁や天井の透過損失がSTC50をはるかに下回っているということです。

そのため建築家、建設業者、デベロッパーは、音が緩和されることに関して、積極的に取り組む必要があります。業界のある専門家によると、STCのレベルを5や10に上げることは、防音を倍増すること以上の意味があるという見解を述べています。

音伝達における可能な解決策は、吸収、質量、分離、減衰という4つに要約できます。例えば、両側に石膏ボードを施工した、断熱材のない 2×4木製または金属製のスタッド壁のSTCの数値はたった15です。

ファイバーグラスの断熱材をスタッドの間に詰め込むだけで、透過損失の数値が木製でSTC38に、鉄製ではSTC45に上げることができます。建材の質量を追加しただけでも効果があります。例えば、断熱壁の両側にある石膏ボードに2枚目の石膏ボードを加えるだけで、STCの数値を40にまで引き上げることができます。しかしこれらの結果は、全て建築規制法に定められたSTCの要件を満たしていません。

防音対策で次のレベルに達成するため、ある専門家は、硬い表面を分離分割するために、金属製のレジリエントチャンネルを石膏ボードと木製間柱または金属製の間柱の間に設置することを推奨しています。その他にも、クリップやゴム製の衝撃吸収材として機能する製品もあります。騒音を減少させる石膏ボードもあり、それを使用することで、音伝達を減少させるだけでなく、設置時間や工期を短縮できるメリットもあります。

防音製品は、壁だけでなく床からの音の伝達にも効果的に対処することができます。カナダ東部のルイスビルに本社を構えるMSL社が製造するSONOpanは、 カナダの特許取得済みの防音パネルです。SONOpanは、地元のケベック州で20年以上も利用されており、今ではカナダ全土に流通しています。

SONOpanは100%リサイクル木材(すなわちLEEDポイントに適している)で作られています。設置が簡単で、壁と天井の両方に対応しており、施工前または施工後にでも設置が可能です。SONOpanを使用することで、建築規制法が定めるSTCの向上を実現できます。

建設後に防音性を改善しようとすると、住宅所有者やマンション管理会社の間の紛争に巻き込まれ、何万ドルもの費用がかかる可能性があります。しかし設計段階で防音対策を考慮した場合、追加される費用はかなり抑えられます。


例えば、厚さ19mmのSONOpanパネルを追加し防音効果を高め、またパネル自体が寄与するR値*などを総合的に考慮すると、追加費用はそれほど大きなものではないと予想されます。

(*R値:R値が高いほど、伝導性熱伝達に抵抗する能力が高い。R値が高いほど断熱性に優れている。)

ますますプライバシーや静かな環境が居住者にとって重要な要素となっている時に、防音対策のための投資は、建設業者やデベロッパーにとって明確で重要な販売戦略となり得ます。

もちろん誰でもネズミのように沈黙を守ることができますが、設計チームの一員として音響技師を雇い、技師らの報告を見込みのある購買者に閲覧可能にし、バイヤーを黙らせることができます。

John Bleasby